総合的な探究の時間(防災・まちづくり分野)事前復興RPD
2025年5月26日 14時53分こんにちは、総合的な探究の時間防災・まちづくり分野です。
5月23日(金)に愛媛大学の新宮先生、愛南町防災対策課の方にお越しいただき、事前復興RPD(ロールプレイングディスカッション)を実施しました。
◆この活動の目的は、「大災害からの復興」を考える過程で、「合意形成」の重要性を学ぶことです。
社会には、立場の違いによる意見の対立が常に存在しています。
◆今回は、生徒4人1グループになり、それぞれに漁師や、開業医、農家など立場を与え、行政が提案してくる以下の2つの復興計画に対して賛成か、反対か、別の考えか、地区総会で意思決定まで実践しました。
1 海岸沿いに高さ5メートルの津波防潮堤を建設する。(レベル1相当)
2 高台を造成して、地区ごとに防災集団移転を行う。
1、2年生に加えて先生方にも入っていただき、活発なディスカッションを展開していました。
これまでに学習した、災害や防潮堤、高台移転などの知識を活用しながら、災害と事前復興を自分ごととして捉え、白熱した議論を繰り広げていました!
◆なんとか合意形成には至りましたが、反対派の意見の配慮など、難しいこともあります。
以下、生徒の感想から学習してくれたであろう内容をまとめます。
・合意形成の重要性
・災害後ではなく、事前に冷静な状態で話をしておくことが大切
・命と仕事(生業)のバランスを図った検討が必要
・住民と行政両方からの視点が重要
・「折衷案」の重要性
それぞれの立場で考える内容に不正解はありません。全てがその立場にとって必要な考えです。
その考えをいかに、調和させ、合意を図るかが大切です。
今年度の防災・まちづくりの生徒の活発さには、目を見張るものがあります。
この生徒たちがいるなら、愛南町の将来は明るいなと思える、良い時間となりました。
総合的な探究 防災・まちづくり 防災地理部