研修
1月17日(土)、御荘文化センターにて開催された愛南町防災・事前復興フォーラムに、防災地理部として参加しました。
当日は会場満席。行政、大学、地域住民の方々が一堂に会し、「南海トラフにどう備え、どう生き延びるか」
を本気で考える時間となりました。
まず何より、防災地理部の生徒たちが本当によく頑張りました。
パネル展示やディスカッションを通して、自分たちの言葉で考えを伝え、地域の方や大学の先生方と真剣に向き合う姿は、とても頼もしく、「地域を担う次の世代」を確かに感じさせてくれました。




■地域の“熱量”に圧倒されて
今回のフォーラムで強く感じたのは、地域の皆さんの防災への熱量です。
ただ、印象的だったのは、誰一人として「特別なことをしている」という感覚ではなかったこと。
「生き残るために、やらなければならないことをやっているだけ」
その言葉どおり、避難訓練、備蓄、避難経路の整備、日常のコミュニティづくり…。
どれも誰にでもできることです。
でもそれを「自分ごととして考えるのか」、「そのうち」「誰かが」と先送りにするのか。
その違いが、災害時の生死を分けるのだと、改めて突きつけられました。
■防災は「特別」ではなく「日常」
フォーラムを通して繰り返し語られていたのは、
- 防災マニュアルは、使えてこそ意味がある
- 訓練していないことは、本番ではできない
- 公助には限界がある
という、とてもシンプルで重い事実です。防災は、「イベント」でも「義務」でもなく、日常生活の延長線上にあるもの。だからこそ、地域の方々は淡々と真剣に、続けているのだと感じました。
■高校生だからこそ、できることがある
今回の参加を通して、生徒たち自身も多くの刺激を受けたはずです。避難所運営、地域との関わり、「自分たちに何ができるのか」を考えることは、教室の中だけではなかなか得られません。
防災地理部の活動は、単なる部活動ではなく、地域で生きる力を育てる学びそのものだと、改めて感じました。

■最後に
「大丈夫だろう」が、命取りになる。だからこそ、「できることを、できる人が、今やる。」
今回のフォーラムは、その当たり前のことを、改めて胸に刻む時間となりました。
防災地理部の生徒たちの挑戦は、まだ続きます。
そしてこの学びを、学校、地域、そして次の世代へとつないでいきたいと思います。

防災地理部
1年生
1月16日(金)
1年3組のHR活動として、「事前復興RPD(ロールプレイング・ディスカッション)」に取り組みました。
南海トラフ地震を想定し、災害後のまちをどう再建するかを、生徒一人ひとりが“地域住民の立場”になって話し合う実践です。
4人~5人で一つの家族を形成し、クラス全体を一つの地区として、合意形成を図る訓練をするという内容です。生徒たちは、以下の立場になり切りました。

今回の学習で大切にしたのは、「正解を出すこと」ではありません。
正解のない問題に対して、立場や価値観の異なる人同士が、簡単には決めれない状況の中で、いかに「合意形成」を行っていくのか。そのプロセスそのものを体験することでした。




活動を通して生徒たちは、
・「全員が納得する結論を出すことの難しさ」
・「反対意見があるからこそ、話し合いが深まること」
・「話し合いは技術であり、経験と訓練が必要だということ」を、頭ではなく“実感”として掴んでいきました。
感想には、
・「感情的になりそうだった場面があった」
・「家族の中でも意見が分かれた」
・「自分と違う考えの意見にも納得できる点が多々あり、難しかった」
といった、自分自身を振り返る言葉が多く見られました。
これは、社会で生きていく上で欠かせない力が、確かに育ち始めている証だと感じています。
地域では今、「熱量が高い防災」が注目されがちです。
けれど実際は、生き残るために必然的にやっていることの積み重ねです。
特別なことではなく、誰にでもできることを、
「自分ごととしてやるか、やらないか」――その違いです。
今回の事前復興RPDは、その入口に立つ学びでした。
生徒たちが描いた未来へのまなざしと真剣な対話は、
地域の現場にもつながる、確かな一歩だったと感じています。
なお、本取組にはNHK仙台の取材も入りました。3月中旬にNHK総合にて放送予定です。
1年3組の挑戦と、そこに生まれた学びや熱量、このロールプレイングの実践が、少しでも多くの方に届くことを願っています。

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