令和5年度 総合的な探究の時間防災東北研修 ~避難と復興のまちづくりを学ぶ①~
2023年8月8日 07時00分7月25日(火)~28日(金)の4日間、総合的な探究の時間「防災・まちづくり分野」選択生の5名が、南海トラフ地震発生を想定したまちづくり(事前復興)について学ぶ研修に参加しました。
愛媛大学教授、東京大学院生、宇和島東高校の生徒4名とともに、宮城県と岩手県の復興の様子について実際に自分の目で見て、現地の復興に携わっている方々からお話を伺い、学びを深めていくプログラムです。被災状況や復興の方法は各地域や地区ごとに大きく異なっています。
東日本大震災から12年が経った今、新聞記事等で「復興に成功したまち」として紹介されているものの、「この復興は正しかったのか」と苦悩している方々もいるという現実を知りました。
自分たちの住んでいるまちがどのような姿になるのか。また、自分たちの手でどのような姿にしたいのか。現地で自分の目で見て、それぞれの立場・視点からの震災についてお話を伺える大変貴重な経験となりました。
〇7月25日(火)
~東京大学工学部社会基盤学科にて事前講義~
東京大学羽藤英二教授、院生2名による事前講義を受けました。東北での実地研修の前に、復興のまちづくりを捉える5つの視点、①地形の特徴と土地利用、②海との関係、③各まちの拠点、④産業の再生、⑤まちの歴史について事例を合わせて講義をしていただきました。そして、生徒たちは①~⑤のうちどのテーマに焦点を置いて研修の臨むかを考え、意見を共有することができました。講義後は、東京大学構内の各所にある関東大震災の遺構について羽藤教授に案内していただきました。
東京大学の教授や院生たちと関わることができ、生徒たちも多くの刺激を受けていました。東北の復興策について講義を受けながら、愛南町と照らし合わせながら、事前復興について各々が考えを深めることができました。