① 授業のねらい 本授業では、「日本国憲法の成立過程」を題材に、英語と歴史を横断したCLIL型授業を実践しました。 英語の史料を手がかりに当時の考えに直接触れながら、「異なる立場の中でどのように合意形成がなされるのか」を体験的に理解することをねらいとしました。特に、GHQ・日本政府・国民という三つの立場から憲法を捉え、「平和とは何か」「国家のあり方とは何か」といった問いを自分事として考えることを重視しました。
② 活動内容 前時では、戦後日本の状況やマッカーサー三原則について理解した上で、英語史料の読解に取り組みました。 本時では、生徒が各立場に分かれ、憲法の条文作成に挑戦しました。立場カードをもとに、それぞれの視点から意見を出し合い、班内での合意形成を目指しました。活動の中では、「どの価値を優先するのか」他の立場とどのように折り合いをつけるのかといった点について、活発な議論が展開されました。
③ 生徒の反応 生徒たちは非常に熱心に議論に取り組み、班ごとに意見をまとめていく姿が見られました。 ●満場一致で意見がまとまる班 ●最後まで意見が分かれ続ける班 など、多様な合意形成の形が見られ、「考えの違いの中で決める難しさ」を実感している様子でした。特に、「軍隊を持つべきか」「自衛のための力をどう考えるか」といった点では、クラス内でも意見が分かれ、現代にも通じる重要なテーマについて深く考える機会となりました。また、英語史料を直接読むことに対しても、「難しいが面白い」「当時の考えに触れられた」という前向きな感想が見られました。