防災地理部 宇和島市PTA研究大会(12月8日参加)
2024年12月11日 14時34分こんにちは、防災地理部です。
12月8日(日)に、宇和島市津島公民館にて開催された宇和島市PTA研究大会に講師として参加させていただきました。今回は、3年生清水、2年生赤﨑・宮﨑で参加しました。
宇和海沿岸地域の防災地理部として、八幡浜高校、宇和島東高校、宇和島南高校とともに、今年度の東北研修から学んだことを、「私たちが今、伝えたいこと~東北視察報告と私たちの学び」と題して報告しました。
本校は、「防潮堤の在り方」について発表をしました。
岩手県陸前高田市や、宮城県石巻市雄勝町の巨大な防潮堤から学んだことに加え、岩手県の花露辺では土地の高さを利用して防潮堤を建設しなかったという事例についても言及し、愛南町の防潮堤と住民の意識の在り方について意見を述べました。
愛南町の御荘湾に建設されている防潮堤は、L1対応のものであるため、大きな津波の際には避難が必要な高さの整備になります。「防潮堤があるから安心」ではなく、防潮堤が津波の勢いを弱めている間に、住民一人一人が迅速かつ適切な避難行動をとる必要があります。
報告の後に、参加者全体で仮想の町を題材に復興計画について考えるロールプレイングディスカッションを行いました。高校生が進行、有識者として議論をまとめ、大人たちの意見を聞き合意形成を図るという貴重な経験をさせていただきました。
復興計画が誰にとって「良い復興計画」なのか、今の私たちの生活の利益だけを求めるのではなく、その町をどのように未来に残していきたいかを考えることが事前復興において大切なことだと、改めて勉強になりました。
地域の防災意識を高めるために、防災地理部として見解を深めながら、今でできることを考えて、行動していきます。
防災地理部